埼玉県草加市の社会保険労務士事務所です

　財投債を含む運用資産全体の利回りはマイナス０．２５％となり、２００９年度のプラス７．９１％から大幅に悪化した。２００９年度の運用益は９兆１，８５０億円で、市場運用を開始した２００１年度以降の最高を記録していた。

　運用資産は２００９年度比５％減の１１６兆円。高齢化の進展で年金給付が増え、年金積立金を６兆円取り崩したのが大きい。取り崩しが始まった２００９年度の４兆円を上回る規模で、２０１１年度も６兆円強を取り崩す予定だ。

　年金積立金管理運用独立行政法人は１１６兆円の資産のうち、約９７兆円を市場で運用している。２０１０年度は震災後の株安などが響き、国内株式で１兆３，３００億円の損失を計上した。

　国内債券と外国株式は運用益を確保した。資産の７割弱を占める国内債券は、長期金利の下落（債券価格の上昇）が追い風となった。外国株式については米国株が１３％、ドイツ株が１４％上昇したが、円高で収益が目減りした。（７月６日：日本経済新聞より）