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栗原社会保険労務士事務所

厚年基金、解散広がる 財政悪化で30近くが手続き入り

☆企業年金の一種である厚生年金基金で全体の5%にあたる28の基金が解散の方針を固めた。継続しても財政状況は改善しないと判断したためだ。解散に踏み切るのは母体企業に厚年基金の積み立て不足を穴埋めする財務余力がある基金が中心で、母体企業に余力の乏しい厚年基金の動きは鈍い。

 日経新聞が全国に約570ある厚年基金の状況を各地域の厚生局に聞き取り調査した。少なくとも28基金が解散の手続きに入った。厚生局との協議が順調にいけば、来年度にも解散が認可される。2008から2011年度の解散基金数は毎年度1?5だった。2013年度は8年ぶりに高水準の解散数になる。

 解散の動きは600近い厚年基金全体から見ると一部にとどまっている。厚年基金が解散する場合、国から預かって運用する資産を返還しなければならない。多くの基金は積み立て不足を抱えているうえ、中小零細の母体企業の体力が弱く、積み立て不足を穴埋めできないため、解散に踏み切れないでいる。

 解散には申請から認可まで1年ほどかかり、相場環境によっては財政悪化が進む可能性がある。解散手続きに入った28基金の多くは積み立て不足を抱えているが、早めに解散した方が母体企業の穴埋め負担は軽くて済むと見ている。(1月5日:日本経済新聞より)