埼玉県草加市の社会保険労務士事務所です

主なサポートエリア|草加市、越谷市、八潮市、三郷市、吉川市など

社会保険、就業規則、給与計算、各種年金、助成金、創業支援などお気軽にご相談ください。
TEL:048-936-2616(平日午前9時から午後6時)

栗原社会保険労務士事務所

高齢者所在不明、年金差し止め773人 新たに約61万人調査へ

☆厚生労働省は5日、76歳以上で医療保険を1年間利用していない年金受給者を調査したところ、本人が所在不明なのに家族などが受給していたため計773人の年金を差し止めたと発表した。このほか受給者本人の死亡を確認し、計102人の年金を差し止めた。同省は今後、新たに約61万人を対象に調査を続ける方針。

 調査は昨年夏、所在不明や死亡した高齢者の家族が年金を不正受給していた事件が発覚したことを機に実施。76歳以上の年金受給者で1年間医療保険を使っていなかった約34万人に「現況申告書」を送り、訪問調査も実施したが827人は所在不明だったため年金を差し止めた。このうち54人はその後本人と面談でき、差し止めを解除した。

 本人死亡の102人の中には、87歳になるはずの北海道の女性が訪問調査の結果、自宅で遺体で発見されたケースもあった。警察が調べたところ、死亡推定は2001年12月。同居家族が最近死亡しており、10年近く計約250万円を不正受給していた可能性があるという。

 今年2月の中間まとめでは年金差し止めは所在不明分が507人、死亡分が65人だった。このほか厚労省が市町村の協力を得て調査した結果、所在を確認できなかった46人を加えると所在不明分の年金差し止めは計819人になる。

 厚労省は今後、76歳以上の高齢者で、昨年11月の現況申告書で「健在」と回答のあった約33万人と、老人保健施設に入居中などで居住地確認のための「現況届」を提出している約28万人を対象に生存確認の調査を実施する。(8月5日:日本経済新聞より)