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栗原社会保険労務士事務所

春闘 賃金引き上げ減少見通し

☆ことしの春闘で引き上げられる賃金は、平均で5、300円余りと去年の実績より減少する見通しになっていることが民間の研究機関の調査で分かった。研究機関は「企業の業績は回復傾向にあるが、ベースアップではなく、ボーナスなど一時的な引き上げにとどまる企業が多いことから、賃金の増加は伸び悩むとみられる」と分析している

   この調査は、民間の研究機関が、東京証券取引所の一部上場の企業や労働組合などを対象に、去年12月から今月にかけて実施したもので、経営側と組合側の担当者451人から回答があった。それによると、ことしの春闘で引き上げられる賃金の予測を尋ねたところ、賃上げ率は1.72%で、金額は定期昇給分を含めて5、316円だった。これは、去年の春闘の実績よりも200円下回っており、ことしも労働組合にとっては厳しい交渉となる見通し。また、経営者側に、年齢や勤続年数に応じて基本給が上がる「定期昇給」を実施するかどうか尋ねたところ、全体の84.6%の企業が実施すると答えているが、従業員の基本給を一律に引き上げる「ベースアップ」については、実施すると答えた企業は5.6%にとどまっている。一方、ことしの夏のボーナスについては、78.4%の企業が去年並みか去年より増加すると答えている。(1月27日:NHKより)