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栗原社会保険労務士事務所

働く若者、10年で200万人減 少子化・高学歴化が背景

☆働く若者が減っている。15?24歳の若者のうち、職に就いている人は2009年度で515万人と10年間で約200万人も減少した。若年労働力が「金の卵」といわれた高度成長期と比べるとほぼ半減した計算で、09年度の就業率は初めて4割を下回った。

働く若者が減り続ければ、社会から活力が失われ、投資や消費が落ち込みかねない。25年度の社会保障給付費は141兆円と07年度に比べて5割以上増える見込み。

 15?24歳の就業者数は1年間で30万人減った。09年度の就業率は39.6%で、1968年に調査を始めて以降、初めて4割を下回った。

 男女別では男性が38.2%、女性は41.2%。特に大卒者を含む20?24歳の男性は60.3%と3.3ポイントも急低下した。25?34歳の就業者数も48万人減の1,260万人。1年間の減り幅としては過去10年間で最も大きい。

 働く若者が減った要因は少子化に加えて高学歴化が進んだことだ。09年の大学進学率は男女計で50.2%と初めて5割を突破。91年から右肩上がりで上昇している。

 なかなか改善しない雇用情勢も影を落としている。中高年の雇用維持と引き換えに、若者が正社員として働く機会が減少。4月時点の大卒の就職内定率は前年度に比べ3.9ポイント低い91.8%と、就職氷河期と呼ばれた99年度の91.1%に迫る。

 08年秋以降に相次いだ派遣契約の打ち切りも響いた。年齢を重ねるほど定職に就きにくくなるといわれるフリーターの数は09年に178万人と6年ぶりに増加した。09年度平均で9%を超える若年層の高失業は欧米を後追いしている面もある。

 国会で審議中の労働者派遣法X改正案が成立すれば、若者の働き口が一段と狭まることも考えられる。(6月4日:日本経済新聞より)